熱中症?夏に多発する脳梗塞
どもどもこっしです。
先日猛暑のなか屋外作業をやっていて、水分は注意して取っていて平気だと思ていたら。。。
犬に話しかけようとしたところ「声が出ない」ということがありました。
調べてみると「軽い脳梗塞」であった可能性が高いことが分かりました。。。。いや、笑えません。熱中症と同じように下手したら死にます。
ということで「熱中症」と勘違いしやすいく危険と感じたので、以下を解説し、皆さんにも「夏の脳梗塞」に注意していただければ幸いです。
1脳梗塞を疑うべき症状と対応、予防方法
2脳梗塞の恐ろしさ
3脳梗塞の治療について
・脳梗塞を疑うべき症状と対応、予防方法
皆さん脳梗塞が夏に最も多く発症しているのはご存じでしたでしょうか?
それはなぜなのか
1.気温が高く、血管が拡張した状態になる
2.気温と湿度が上がり、汗をかいても気化(放熱)しない為多量の汗をかき脱水状態になる
このような状態が重なると脳梗塞になりやすいといわれています。
症状と対応
救急隊員が脳梗塞か見分ける指標として「FAS」があります。
F→「顔の左右が非対称になる(Face)」
A→「手が上がらない(Arm)」
S→「言葉がしゃべれない(Speech)」
この三つを合わせて「FAS」です。
この症状が出たら迷わず救急車を呼ぼうというキャンペーンも行っているくらいですので、皆様もすぐに救急車を呼んで早急に治療しましょう。
予防方法
予防方法は「熱中症と同じ」です。
1十分な水分補給
2休みながら活動する
上記二点に注意するのはもちろんですが、二日酔い、寝不足などにも注意しましょう!!
・脳梗塞の恐ろしさ
脳梗塞は皆さんご存じかと思いますがとても恐ろしいものです。
どのように恐ろしいのか解説したいと思います。
脳細胞は一度死ぬと再生しない(特殊な場合以外)
これが一番恐ろしい部分だと思います。脳梗塞とはいわゆる「血管が詰まる病気」ですが、詰まった先の脳細胞に血液が遅れなくなり、脳細胞は酸素不足になります。
これを脳虚血といいますが、この状態が続くと脳細胞は死んでしまいます。
脳細胞は特殊な場合を除いて再生しません。
死んでしまった脳細胞の場所により以下のような症状が出ます。
・運動麻痺
・視覚障害
・言語障害
実は私、動脈瘤が見つかり「開頭クリッピング術」を行いましたが、検査で脳の血流をバルーンで一時的に止めたことがあります。
この時に「しゃべれない恐怖」を肌で感じています。
とても恐ろしいことだと感じました。
・脳梗塞の治療について
脳梗塞の治療として血栓を溶かすt-PA静注という治療の効果が立証され正式に臨床で使えるようになりました。
しかし、いくつかの条件があり
・発症後すぐに病院に行き
・診察、CTスキャンやMRI、採血検査など実施
・検査結果が要件を満たし、発症から4.5時間以内に治療開始できる場合
に限られます。
この観点からも「FAS」の症状が出たら迷わず救急車を呼ぶべきだということが分かりますね。
しかし、この治療法も万能ではなく上場が改善するのはt-PA治療を行った患者さんの20~40パーセントしかいないようです。
そして検査ののちの治療とはいえ、この治療により脳に出血を起こし悪化する可能性もあるようです。
まとめ
この記事をよんでみていかがでしたでしょうか?
まとめますが
1.こまめな水分補給と休憩を取りながらの作業を心がけて脳梗塞を予防しましょう!!
2.FAS(顔の左右が非対称になる、腕が上がらない、声が出ない)症状が出たら迷わずに救急車を呼びましょう!!
この二点はしっかり覚えて夏の脳梗塞を予防し、疑わしい症状が出た場合はしっかり対応していきましょう。
それでは皆様もお体にお気を付けください(^^)/